インテリアカラー効果

インテリアカラー効果

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色の印象というのは体感に大きく影響するもので、インテリア コーディネートにおいては、このルームカラーによって思わぬ効果が出てくることもあります。
色相環の半分は赤や橙、黄などの「暖色系」で、反対に緑や青、紫は「寒色系」でと言われます。ピンクや茶色も暖色系に含まれ、白や黒、グレーなどのモノトーンはしいて言えば寒色系になります。
これらは部屋のイメージを変えるだけでなく、資格に影響して体感温度を左右することもあります。
例えばオフィスの色やビジネス人のツールカラーを例にとってみてみましょう。
皆さん気づいていましたか?ファストフード店の色づかいは赤やオレンジといった暖色系なのです。
これらの色は太陽の象徴であり、元気を与える色なのです。親しみがわき、食欲も高めます。
もしこれらの店内が寒色系でまとまっていたなら、受ける印象は冷たい感じになり、食欲が減退してしまいます。
しかしながら、一方で寒色系には高級感があり、暖色系を用いた店内より客単価がより上がるかもしれません。
このため、どちらかと言うと高級感を売りにしているレストランか宝石店、貴金属店といったところに用いられることが多いようです。
また病院などでは、従来は清潔感を出すために寒色系の壁色やユニフォームが採用されてきましたが、「冷房が効きすぎているように思う」や「肌色が不健康に見える」といった苦情が多く、また寒色系を使った工場では病欠者が多くでたなど、思いもよらない事態が起きたのです。
そこで暖色系に塗り替えたところ、驚いたことに従業員の健康度は上がり、能率も良くなったという事例も報告されています。
暖色には体温を上げる力があり、健康雑誌でも「赤い靴下のパワー」などと取り上げられたこともあるのをご存知でしょう。
実際に暖色系でまとめられた部屋と、寒色系でまとめられた部屋とでは、体感温度が3度も違ってしまったという実験結果もあります。
エコロジーや経費節減を唱えるオフィスではこの体感温度を利用し、冷え性の事務職が多いエリアには暖色系を用い、走り回っている営業員のエリアには寒色系を使うことをおすすめします。
また信用を重視する企業社会では、コーポレートカラーとして選ばれる多くは寒色系です。深い青は信頼を意味する色として非常に好まれているのです。
心理学の実験で、面白いものがあります。
被験者は目隠しをされて真っ暗な部屋に入り、キャスターのついた椅子に座らされます。
椅子をいろいろに動かし、被験者の位置や距離の感覚を狂わした後、小箱の中を見るよう言います。
そこにはいろいろな色の物体が表示されていて、被験者は自分から物体までの距離を推定して、感覚だけで「50センチ」「70センチ」などと答えていきます。
すると、赤や橙の物体は実際よりも近くにあると感じ、青や緑の物体は実際よりも遠くにあると感じるというのです。
これは「進出色」と「後退色」を見る実験ですが、この理由として考えられるのは赤は屈折率が低く、プリズムを通すと一番上に現れるからです。
人間の目のレンズを通すと、いちばん奥で像を結ぼうとして、目の方がこれを調整して見ようとするために、逆にいちばん近くにあるように感じられるからなのです。
企業でのコーポレートカラーに使うなら、きつ過ぎない控えめな「後退色」のほうが誠実な印象を受けると言うのでしょう。
一方で消費者金融などが赤や黄色を使うのは、親しみやすさをもちながらも目立つ色づかいを選んでいるからです。
従来、オフィスでの色づかいは、知的でかつ集中できる色と言うことで、モノトーンや寒色系が採用されてきました。
また暖色系の部屋では、寒色系の部屋に比べて時間が長く感じられるということもあります。
寒色系では体感温度を上げるために人間が活性化されるからだそうです。会議などでも充実感が感じられる色づかいとされ取り入れられています。
逆に飲食店では暖色系を使うと、客の回転率が高くなり、「勢いよく食べてしゃべって、早く出ていく」そうです。先に述べたファストフード店が赤いのはこのためといえるでしょう。
店舗やオフィスのインテリア コーディネートするときにはこれらの色の効果を取り入れることもよい方法ですね。

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